
初めてお葬式を執り行うことになりそう・・・
まずなにをやればいいのか?最低限なことだけ教えてほしい!

まずは落ち着いて!
いつかは誰しもが直面することだから、後悔しないように早めにできる準備を教えるね!
初めてお葬式を執り行う方は、突然のことで何から手をつけて良いか分からず、不安でいっぱいになることでしょう。ご逝去直後の対応から葬儀社の選び方、費用、手続き、当日のマナーまで、喪主としてやるべきことの全てが分かります。
結論として、後悔なく故人様を見送るためには、可能な限り「生前」に準備を進めておくことが最も重要です。落ち着いて大切な方とのお別れの時間を過ごすための知識を、順を追って解説します。
1. お葬式はいつから準備すべき?生前準備の重要性


まだ本人が生きているうちにお葬式のことを考えるのは不謹慎なのでは・・・?
お葬式の準備なんて、その時に考えても良い気がするんだけど・・・

「もしも」という時に混乱しないためにも、残された遺族の負担を軽減するためにも、生前に準備できることはしておくのがおすすめだよ!
ご家族の「もしも」に備えたいけれど、お葬式の準備はいつから始めたら良いのか、タイミングに悩む方は少なくありません。結論から言うと、お葬式の準備はご本人やご家族が心身ともに元気なうちから始めるのが理想です。
かつては生前の準備を不謹慎と捉える風潮もありましたが、現在では「終活」の一環として、前向きに準備する方が増えています。
1.1 なぜ「もしも」が起きてからでは遅いのか
多くの方が「まだ先のこと」と考えてしまいがちですが、実際にご逝去されてから準備を始めると、心身ともに大きな負担がかかります。大切な方を亡くした直後は、深い悲しみの中で冷静な判断が難しい状態です。それにもかかわらず、限られた時間の中で多くのことを決定しなくてはなりません。
事前準備がない場合に、具体的にどのようなことが起こりうるのかを見てみましょう。
問題となる側面 | 事前準備がない場合に起こりうること |
---|---|
精神的な負担 | 深い悲しみや動揺の中で、葬儀形式や費用など、重要な事柄を次々と決めなければならず、精神的に追い詰められてしまうことがあります。 |
時間的な制約 | 病院で亡くなった場合、数時間以内にご遺体を安置場所へ搬送する必要があります。その短時間で葬儀社を探し、依頼するのは非常に困難です。 |
費用面の不利益 | 複数の葬儀社を比較検討する時間がないため、提示されたプランで契約してしまい、結果的に想定より費用が高額になったり、不要なオプションを付けてしまったりするケースがあります。 |
希望の反映 | 故人がどのようなお葬式を望んでいたか、また家族としてどう見送りたいかをゆっくり話し合う余裕がありません。「もっとこうしてあげたかった」という後悔につながる可能性があります。 |
このように、準備不足はご遺族にとって大きな負担となり、後悔の残るお別れになってしまう危険性があります。
2. 今すぐやるべき生前準備3つのこと


お葬式の生前準備って具体的になにをすればいいのだろう・・・?

「信頼のおける葬儀社」、「お葬式の内容」、「お葬式の費用」、これだけでも抑えておけば「もしも」の時の安心感が違うよ!
ご家族の「もしも」に備えたいけれど、何から始めたら良いかわからない、という方は少なくありません。
しかし、いざという時が訪れてから準備を始めるのでは、心身ともに大きな負担がかかり、後悔の残るお葬式になってしまう可能性があります。
大切なのは、心と時間に余裕がある「生前」に、少しでも準備を進めておくことです。
ここでは、誰でも今すぐ始められる、特に重要な3つの準備をご紹介します。この3つを事前に行うだけで、万が一の際の不安やご家族の負担を大きく軽減できます。
2.1 信頼できる葬儀社を探し、相談する
お葬式の準備で最も重要なのが「葬儀社選び」です。
多くの場合、ご臨終後すぐに故人を病院などからご安置場所に搬送する必要があり、その手配は葬儀社に依頼します。つまり、悲しみの中で冷静な判断が難しい状況下で、短時間のうちに葬儀社を決めなければならないのです。
事前に葬儀社を探しておけば、もしもの時も慌てずに連絡できます。
まずは複数の葬儀社から資料や見積もりを取り寄せ、サービス内容や費用、スタッフの対応などを比較検討することから始めましょう。生前のうちから相談しておくことで、ご家族の要望や予算に合った、納得のいくお葬式プランをじっくり選ぶことができます。
2.2 葬儀の形式と規模をおおまかに決める
次に、どのようなお葬式にしたいか、その形式と規模のイメージを固めておきましょう。
お葬式にかかる費用や会場の大きさは、参列者の人数によって大きく変動します。そのため、事前に「誰をどこまで呼ぶか」という方針を決めておくことが大切です。
この段階で、参列者リストを厳密に作成する必要はありません。まずは以下の表を参考に、ご家族や故人の意向に沿って、おおよその範囲を決めるだけで十分です。
呼びたい人の範囲(例) | 想定される葬儀形式 | おおよその参列者数(目安) |
---|---|---|
家族・近親者のみ | 家族葬 | 〜30名程度 |
親しい友人・知人まで | 家族葬・小規模な一般葬 | 30名〜50名程度 |
仕事関係者やご近所の方々まで広く | 一般葬 | 50名以上 |
どのような形でお別れをしたいかを考えることは、故人らしいお葬式を実現するための第一歩となります。この方針が、後の葬儀社との打ち合わせや費用見積もりの際に、重要な基準となります。
2.3 お葬式にかかる費用を把握する
お葬式にはまとまった費用が必要です。
そこで重要になるのが、具体的な「見積もり」の取得です。
先に決めた葬儀の形式やおおよその人数を葬儀社に伝え、詳細な見積書を作成してもらいましょう。
必ず複数の葬儀社から見積もりを取り、項目ごとの内容と金額をしっかり比較検討することが、予期せぬ追加費用を防ぎ、費用面での後悔をなくすための鍵となります。
事前に総額を把握しておくことで、資金の準備も計画的に進められます。
3. 【STEP1】信頼できる葬儀社を探し、相談する


葬儀社を探すってなんだかイメージ悪いし怖いなぁ・・・

最近では価値観も変わって、葬儀業界も透明化が進んでいるから怖がらず安心して!
お葬式の準備と聞いて、多くの方がまず斎場(葬儀会館)の場所を考えがちです。しかし、何よりも先に着手すべきは「信頼できる葬儀社を探す」ことです。
万が一の事態が発生すると、ご遺族は深い悲しみの中で、限られた時間で多くの決断を迫られます。
特に病院でお亡くなりになった場合、速やかにご遺体を安置場所へ移さなければならず、その搬送も葬儀社に依頼することになります。事前の準備がなければ、冷静な判断が難しい状況で、焦って葬儀社を決めなくてはなりません。
後悔しないお葬式を行うためにも、心と時間に余裕がある生前のうちから、信頼できるパートナーとなる葬儀社を探し始めることが非常に重要です。
3.1 葬儀社の選び方と比較のポイント
いざ葬儀社を探そうとしても、何を基準に選べば良いのかわからない方も多いでしょう。大切なのは、1社だけでなく複数の葬儀社を比較検討することです。まずは2〜3社に絞って、それぞれの特徴を比べてみることをお勧めします。
比較する際は、以下のポイントに注目すると、ご自身やご家族の希望に合った葬儀社を見つけやすくなります。
比較のポイント | チェックする内容 |
---|---|
対応の質 | 電話や対面での相談時に、こちらの話を親身に聞いてくれるか。専門用語ばかりでなく、分かりやすい言葉で説明してくれるか。スタッフの対応は丁寧で誠実か。 |
費用の透明性 | 見積書の内訳が明確で、追加料金が発生する可能性についてきちんと説明があるか。「一式」などの曖昧な項目が多すぎないか。 |
プランの柔軟性 | 希望や予算に応じて、プラン内容を柔軟に変更できるか。不要なものを省いたり、こだわりの演出を追加したりできるか。 |
実績と口コミ | 地域での葬儀実績は豊富か。インターネット上の口コミや、知人からの評判はどうか。第三者の客観的な評価も参考にしましょう。 |
これらのポイントを総合的に判断し、安心して任せられる葬儀社を選びましょう。
3.2 無料の資料請求・見積もりを活用する方法
葬儀社を比較検討する最も簡単で確実な方法は、無料の資料請求や見積もりを取り寄せることです。ほとんどの葬儀社が対応しており、主に2つの方法があります。
- ウェブサイトから請求する
パソコンやスマートフォンから24時間いつでも申し込めます。必要事項を入力するだけで、後日資料が郵送で届きます。日中忙しい方や、まずは手元に資料だけ欲しいという場合に便利です。 - 電話で請求する
直接スタッフと話せるため、その場で疑問点を質問したり、具体的な希望を伝えたりできます。担当者の人柄や対応の質を直接感じられるというメリットもあります。
また、ご家族に知られずに準備を進めたい場合は、社名の入っていない無地の封筒で、個人名で郵送してくれる配慮をしてくれる葬儀社も多くあります。希望する場合は、請求時にその旨を伝えてみましょう。
以下に代表的な葬儀サービスをいくつかご紹介します。お住まいの地域に対応しているかを確認し、比較検討の一社として参考にしてみてください。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
小さなお葬式 | 全国対応の葬儀仲介サービス。プラン内容と価格が明確で、追加料金不要を掲げているのが特徴。提携している斎場数が多い。 |
よりそうお葬式 | こちらも全国対応の葬儀仲介サービス。定額・低価格のプランを複数用意しており、予算に合わせて選びやすい。 |
お葬式のむすびす (旧アーバンフューネス) | 自社で葬儀を執り行う葬儀専門会社。一人ひとりの希望に合わせたオーダーメイドの葬儀プランニングに定評があり、担当者の丁寧な対応が評判。 |
資料や見積もりは、もしもの時にすぐ取り出せるよう、一か所にまとめて保管しておくと安心です。ご家族で内容を見ながら話し合う際にも役立ちます。
4. 【STEP2】葬儀の形式と規模を決める


お葬式ってそんなに種類があるの?最近は「家族葬」という言葉をよく耳にするけど・・・

「家族葬」と一口に言っても、参列者が来る家族葬もあれば来ない家族葬もあるの。
葬儀社に意向を伝えて、希望に沿ったプランニングをしてもらうことは必要だよ!
信頼できる葬儀社に相談する準備が整ったら、次は具体的なお葬式の内容を考えていきます。
何から考えればよいか分からないという方も、ご安心ください。ここでは、代表的な葬儀形式の特徴と、誰をどこまでお呼びするかの決め方を分かりやすく解説します。
4.1 家族葬・一般葬・一日葬…それぞれの特徴と費用
近年、お葬式の形式は多様化しており、故人様らしさやご遺族の希望に合わせて自由に選べるようになりました。それぞれの特徴、メリット・デメリット、そして費用の目安を把握し、ご自身に合った形式を見つけましょう。
葬儀形式 | 特徴 | 参列者の目安 | 費用相場 |
---|---|---|---|
一般葬 | お通夜と告別式を2日間にわたって行う、最も伝統的な形式です。ご家族や親族だけでなく、友人・知人、会社関係者など、故人様と生前にご縁のあった方々が広く参列し、社会的なお別れの場となります。 | 30名~100名以上 | 約150万円~200万円 |
家族葬 | ご家族やごく親しい親族、親しい友人など、参列者を限定して行う小規模な葬儀です。儀式の流れは一般葬と同じですが、アットホームな雰囲気で、ゆっくりと故人様とのお別れの時間を過ごせるのが特徴です。 | 10名~30名程度 | 約80万円~120万円 |
一日葬 | お通夜を行わず、告別式から火葬までを1日で済ませる形式です。ご遺族や遠方からの参列者の身体的・時間的な負担を軽減できるというメリットがあります。 | 10名~30名程度 | 約60万円~100万円 |
火葬式(直葬) | お通夜や告別式といった儀式を省略し、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式です。費用を大幅に抑えることができますが、お別れの時間が短くなるため、親族への十分な説明と理解が必要です。 | 数名~10名程度 | 約20万円~40万円 |
※上記の費用相場はあくまで全国的な目安です。地域や葬儀社のプラン、お料理や返礼品の数、祭壇のグレードなどによって金額は大きく変動します。正確な費用は、必ず葬儀社から見積もりを取り寄せて確認してください。
4.1.1 誰をどこまで呼ぶか?参列者の範囲の決め方
どの葬儀形式を選ぶかを考える上で、基本となるのが「誰に参列してほしいか」という点です。参列者の人数は、葬儀の規模、会場の大きさ、ひいては総額費用に直接影響します。
もしもの時に慌てないためにも、故人様やご遺族の意向を踏まえ、どの範囲の方までお呼びするかをおおまかに決めておきましょう。はじめから正確な人数をリストアップする必要はありません。
まずは、以下の3つのパターンから、ご自身の考えに最も近いものを選んでみてください。
A. 家族やごく近しい親族だけで、静かに見送りたい
B. 親族だけでなく、特に親しかった友人にも参列してほしい
C. 仕事関係やご近所の方など、生前お世話になった方々にも広くお声がけしたい
このようにお呼びする方の範囲をイメージすることで、おのずと最適な葬儀形式が見えてきます。
- AやBの場合:参列者を限定するため「家族葬」や「一日葬」が適しているでしょう。
- Cの場合:多くの方々にお別れの機会を設ける「一般葬」が主な選択肢となります。
参列者の範囲は、葬儀社に見積もりを依頼する際にも必ず聞かれる項目です。生前のうちに「どのような方々とのお別れを望むか」をご家族で話し合っておくことが、後悔のないお葬式への大切な第一歩となります。
5. 【STEP3】お葬式にかかる費用を把握する


お葬式の費用ってぼったくりなイメージがあるなぁ・・・
近所の人からもそんな経験談を聞いたことがあるし。

「もしも」の時に備えて準備すれば大丈夫!
近所の人は事前準備を怠ったから、そんな目に遭ったのかもしれないね。
お葬式の準備で最も気になるのが費用ではないでしょうか。
ここでは、お葬式にかかる費用の全体像と、後悔しないために見積もりで確認すべきポイントを解説します。
5.1 葬儀費用の内訳と全国平均相場
お葬式にかかる費用は、大きく分けて3つの要素で構成されています。それぞれの内容を理解することで、見積書の内容を正しく読み解くことができます。
費用項目 | 内容 |
---|---|
1. 葬儀一式費用 | ご遺体の搬送・安置、棺、祭壇、会場設営、運営スタッフ人件費など、お葬式そのものを行うために必要な費用。多くの葬儀社が提示する「葬儀プラン」は、主にこの部分を指します。 |
2. 飲食接待費 | 通夜振る舞いや精進落としなどの料理・飲み物代、会葬御礼品や香典返しなどの返礼品にかかる費用。参列者の人数によって大きく変動します。 |
3. 寺院費用 | 読経や戒名(法名・法号)を授けてもらう際に、僧侶へお渡しするお布施。お付き合いのある菩提寺がない場合は、葬儀社に紹介を依頼することも可能です。 |
これらの費用を合計したものが、お葬式の総額となります。近年の調査によると、葬儀形式ごとの費用相場は以下のようになっています。あくまで目安として参考にしてください。
葬儀形式 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
一般葬 | 約150万円~200万円 | 家族や親族のほか、友人・知人、会社関係者など広く参列者を招く伝統的な形式。 |
家族葬 | 約80万円~120万円 | 家族や親しい親族など、ごく近しい関係者のみで執り行う小規模な形式。近年増加傾向にあります。 |
一日葬 | 約60万円~90万円 | お通夜を行わず、告別式と火葬を1日で執り行う形式。遺族の負担が軽減されます。 |
火葬式(直葬) | 約20万円~40万円 | 儀式を行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式。 |
※上記の費用相場は、飲食接待費や寺院費用を含んだ目安です。地域や参列者数、プラン内容によって金額は変動します。
5.1.1 見積書でチェックすべき項目と注意点
お葬式の具体的な費用を知るためには、必ず葬儀社から見積書を取り寄せましょう。
まず、「プランに含まれるもの」と「含まれないもの(別途費用)」の項目を明確に確認してください。
例えば、プラン料金に遺体の安置日数やドライアイスの費用が何日分含まれているか、火葬料金や式場使用料は別途必要なのか、といった点はトラブルになりやすいポイントです。
一見安く見えるプランでも、必要なものが含まれておらず、結果的に追加費用がかさんで高額になるケースがあります。
次に、飲食接待費や返礼品が人数に応じてどのように変動するかを確認します。参列者の人数は当日まで確定しないことが多いため、「1名追加ごとにいくらかかるか」という単価を把握しておくと、最終的な費用を予測しやすくなります。
最後に、契約を急かされたり、質問に対して曖昧な回答をしたりする葬儀社には注意が必要です。生前の段階であれば、時間に余裕を持ってじっくり比較検討できます。
こちらの不安や疑問に寄り添い、丁寧で分かりやすい説明をしてくれる信頼できる葬儀社を選びましょう。
6. まとめ


不安で仕方なかったけど、アドバイス凄く参考になりました!
怖がらずまず一歩踏み出してみようと思います。

まず最低限やっておくなら、簡単なことから始めるのが良いね!
今考えている内容でいくらくらいかかるのか、見積もり書を貰って目安だけ確認しておくとより安心だよ。
- 信頼できる葬儀社を探し、相談する
- 葬儀の形式と規模を決める
- お葬式にかかる費用を把握する
初めてのお葬式は、誰にとっても不安がつきものです。
しかし、いざという時に慌てず、故人と心ゆくまでお別れの時間を持つためには「生前準備」が何よりも重要です。信頼できる葬儀社へ事前に相談し、葬儀の形式や費用について家族と話し合っておくことで、万が一の際の精神的・経済的な負担を大きく軽減できます。
まずは葬儀社の資料請求など、できることから一歩踏み出してみてください。