ずっと元気で、65歳の定年まで配送業を勤めあげ、草野球のグラウンドにもずっと通っていたほどの父でしたが、ある日突然脳梗塞に襲われて、リハビリに大変苦労しました。
まともに歩くこともできず、話し言葉もろれつが回らず、それでもリハビリにということで、高校時代からずっと大切に持っているという硬式野球のボールを右手に握って、それをリハビリ用のボールにしていました。
表面はぼろぼろで、縫い目もほつれてて、それでも、皮と骨になってしまった父の手は、ずっとそのボールを握っては開き、開きは握ってを繰り返していました。
一年後には息を引き取り、どうしてそんなにあのボールにこだわっていたのか、最後の最後まで聞くことはできませんでしたが、きっと父の大切なボールが詰まっているのでしょう。
一緒に棺に入れてあげたくて、斎場の職員の説明でボールを棺の中に納めることができないといわれました。
私はこのボールを父と一緒に入れてやりたいと思っていたので、今思うと恥ずかしく、申し訳ないほどに取り乱したと思います。
本当に申し訳なく思います。
ボールはお墓の中に一緒に入れてあげました。
形見として持っていようか迷いましたが、父もボールがそばの方がいいだろう、ボールも父のそばの方がいいだろうと思ったからです。
スタッフの皆様には不満はありませんでした。
本当にありがとうございます。
【スタッフより】
柏原様
このたびは大変お世話になり、本当にありがとうございます。
ご家族皆様が仲がよく、とても素晴らしいお葬式だったと思います。
柩に一緒に納める副葬品には禁止されている物もあり、ボールの場合は、燃え残る、郊外の問題などからお受けできなかったのだと思います。
遺骨と一緒にお墓に埋葬されたとのこと。
さぞかし故人様も喜ばれていることでしょう。
【葬儀費用の内訳】
- プラン費用-408,000|家族葬ファミリープラン
- 追加費用-約280,000|古式湯灌、お料理・返礼品、供花や盛籠など
- 斎場費用-約60,000|式場使用料金
- 費用合計-¥748,000