地域による葬儀の流れの違い
家族葬でも一般葬でも、葬儀と聞くとその流れとして、
通夜→葬儀・告別式(翌日)→火葬
という流れが普通だと多くの方が思っていますが、実は葬儀の流れは代表的な物でも3種類あります。家族葬でもこれは同じですので、知っておくとよいでしょう。
- 1.通夜→葬儀・告別式→火葬
これが一番一般的に知られている「後火葬」と呼ばれるものです。
- 2.通夜→火葬(翌日)→葬儀・告別式
火葬が通夜の翌日に行われるこの形は「前火葬」と呼ばれています。
- 3.火葬→通夜→葬儀・告別式(翌日)
火葬が最初に行われるこの形は「骨葬」と呼ばれ、なじみがない方が多いかもしれませんが、これも葬儀の流れの1つの形です。
埼玉や千葉県などの関東地域では後火葬が主流
同じ家族葬でも、埼玉や千葉県などの関東では後火葬が多いと言われています。
ちなみに前火葬は骨葬は北海道や東北で多いと言われていますが、前火葬なのか後火葬なのかは、同じ県であっても地域によっては後火葬、前火葬がどちらも存在するところもあります。
つまり、埼玉であれ千葉であれ、地域によっては関東で主流とされる後火葬でなく、前火葬を行うこともある、ということになります。
「この流れが家族葬であれ、一般葬であれ正しい」という形は存在しないので、参列する際はその流れに従って動くようにしましょう。
地域による葬儀の風習の違いとその特徴を知ろう
現在は減っていますが、受け継がれたその地区特有の風習が今も残っていることもあります。
家族葬・一般葬の区分けはなく、地域の風習として受け継がれているケースが多いようです。
埼玉や千葉県などの関東地区、また中国、九州地区での代表的な風習、関西での風習など色々ありますので、実際に経験する機会は少ないかもしれませんが、参考までに知っておくとよいです。
関東(埼玉・千葉県など)・中国・九州: | 故人が愛用していた茶碗を出棺の時に割る |
---|---|
関西(大阪・京都・滋賀など): | 葬儀が友引に重なる場合、棺に友の身代わりとして人形を入れる |
他にも北海道では香典に領収書が出たり一般人でも新聞に訃報広告を出したりする、といったそれぞれの地区による特徴的な風習に今も従うこともあります。
もしそのようなケースに当たった場合は、それに従うようにしましょう。