家族葬を行うのに必要なスペース
家族葬を自宅で行うことを希望する際に、最初に考慮する注意点は必要なスペースです。
具体的に言うと、6畳ほどのスペースがご自宅で家族葬を行うのであれば最低必要です。
これらは、祭壇、お柩、儀式を行うのに必要な道具などに必要なスペースです。ご自宅での家族葬用に、祭壇はできるだけ小さな物にしてもどうしてもこの位は必要だと思っておきましょう。
それだけでなく、遺族の方や参列者が座る場所も必要になります。
例えば10名程度の家族葬を行う場合でも、ご自宅に12畳程度のスペースがある部屋がないと無理が生じてくることが予想されます。
お柩を通すための経路のスペース
お柩を搬入したり出棺(搬出)するのに、玄関から家族葬を行う部屋までお柩を運ぶ経路に十分なスペースも必要です。
祭壇などは組み立て式の物があるので大丈夫なのですが、お柩は完成した状態で家族葬を行う部屋に搬入・搬出しなければなりません。
この点も、家での家族葬には事前に確認しておかなければならない注意点になります。
アパートやマンションなどのエレベーターを使用する際の注意点は、管理会社にエレベーター内にある救急用のストレッチャースペースのカギを事前に開けて頂くことです。
ご近所への配慮もご自宅での家族葬には必要です
「故人の最後を自宅で見送ってあげたい」
このように思う方も多くいます。しかし、同時に、ご自宅で家族葬を行っている事を近所の方に知られたくない、という方も多くいます。
ご近所の人付き合いが核家族化などにより進んでいる現代では、昔あったような「お葬式は助け合い」という考えも薄れています。
つまり、自宅での家族葬を行う理解を、ご近所の方から得られないケースも増えているのです。
このような場合は、お宮がないものにしたり、スタッフや遺族が近所に気づかれないように配慮する必要があるので、事前に必ず葬儀社に伝えておく必要があります。
斎場で行う家族葬に比べ、ご自宅での家族葬は何かと問題が起きがちなので、過去に自宅での家族葬の経験がある葬儀社をしっかり選ぶことも大事な注意点になります。