一番印象に残っているのは、湯灌です。
ずっと病床で苦しんでいた母は、最後はずっとお風呂に入ることができませんでした。
お風呂が好きで数え切れないほどに温泉旅行に行っていました。きれい好きでオシャレだった母が、目を閉じたまま、じっとベッドの上にいるのがとてもかわいそうでした。
薄く目を開けては、「からだがかゆい」というたびに、胸が締めつけられる思いがしました。
自宅の中に浴槽を持ち込まれた時にはその設備のボリュームにびっくりしましたが、湯灌師の方は母を慈しむようにきれいにしてくださり、言葉の1つ1つもとても優しく、母だけでなく、私たちも文字通り、看病の疲れや死別の落胆などを洗い流してもらえる気分でした。
こざっぱりしてきれいになった母はきれいな着物を着せてもらい、顔にもうっすらメイクをしてもらい、すっかりいつもの上品な母になっていました。
目を閉じる母が、うっすらと笑っているように見えました。
その後の通夜や葬儀などでもとても心強く、そして心温まるサービスをしてくださり、いい葬儀になりました。
感謝申し上げます。ありがとうございます。
【スタッフより】
吉本様。このたびは本当にありがとうございました。
湯灌とは、故人様が新しい世界に向けて安らかに旅立てるように、ご遺体をお湯につけてきれいににして差しあげる儀式です。
誕生や旅立ちなどの通過儀礼では、昔から、赤ちゃんが生まれた時には産湯に入れて差し上げて、死者が亡くなると湯灌にして差しあげたといいます。
お湯につかることで、垢を落として純粋無垢な存在となって新たな世界へと歩んでいくのです。
湯灌の儀はオプションなので別途有料となってしまいますが、湯灌用の浴槽をご自宅に運び込んで、湯灌師が丁寧に故人様のお身体をきれいにして差し上げます。
故人様にも、ご遺族様にも、お喜びいただいているサービスです。
【葬儀費用の内訳】
- プラン費用-378,000|家族葬ファミリースタンダードプラン
- 追加費用-約130,000|古式湯灌、料理・返礼品グレードアップ、供花や盛籠など
- 斎場費用-約45,000|火葬費用、式場使用料金
- 費用合計-¥553,000