どうして収骨でお箸を使うの?
収骨でお箸を使うのは、なぜなのでしょうか?
遺骨を互いのお箸で渡す行為は、
‘三途の川を渡る手助けをする’
という意味合いが込められています。
日本に昔から根強く残る、とても大切な風習の1つです。
お箸の使い方は、普段食事をしているときと同じで問題ありません。
ここで注意すべきなのは、遺骨を拾い上げてすぐ骨壺へ収めないことです。
骨壺に入れる前に、必ず、遺骨を次の人へ回さなければなりません。
これは、‘骨上げ箸’と呼ばれるものです。
骨上げ箸には、‘三途の川への箸渡し’という意味があります。
基本的に、参列者が多ければ、遺族や親族のみで行われますが、参列者の少ない葬儀で、あなたが希望するのであれば、故人が三途の川をわたる手助けをできる場合もあります。
落としても、絶対に慌てない
収骨は2人1組で行うのが、ルールです。
どれほど慎重に扱っていても、緊張や、普段しない行為なので遺骨を落としてしまうこともあるでしょう。
このとき、絶対に、慌てて遺骨を勝手に拾わないようにしてください。
係の方からの指示を待ちましょう。
収骨のときは、収骨台に骨壺がおいてあるので、遺骨を落としたとしても基本的に収骨台の上でとどまっているはずです。
落としてしまったからと言って、慌てて遺骨を拾ってしまうと、収骨台の上の他の部分の遺骨を拾ってしまうトラブルにつながる可能性があります。
必ず、係の方からの指示を仰いでください。
収骨の順番は基本的に足から行われる
収骨は故人とかかわりの深い方から順番に、2人1組で行われます。
拾う順番としては、足から拾っていくのが一般的です。
ですが、どこの骨から拾うべきか、はっきりと決まったルールがあるわけではないのです。
例えば、大きな遺骨から収骨することもあります。
このときは、係の人から指示があると思うので、それに従うようにしましょう。
足から遺骨を拾うことが一般的になっているのには、理由があります。
それは、骨壺の中に遺骨が収骨されたとき、
‘生前と同様の形成で’という配慮があるからです。
この風習も、宗派や地域によって異なるので、拾う順番に関して分からない場合は遺族や火葬場の方からの指示を待ってから収骨を行いましょう。

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