故人への最後の恩返しとしての戒名
旅立つ故人に、最期に何か恩返しをしたいと思うのは当たり前のことです。
普段から大切にしていた方や、一緒に生活していた家族が亡くなった時に、遺族や関わりのあった方は、その人が生きていた時のように言葉で気持ちを伝えることはできませんよね。
ですが、習俗になぞらえることで、気持ちが形に変わり、以前と同じようなコミュニケーションをとれない故人との別れを理解し、少し気持ちを落ち着かせることが出来るのです。
最後の思い出として、別れとして、行われるのがお葬式なのです。
故人本人に対してもそうですが、同時に、遺族や親族へ、参列者への見える形の気持ちとして‘戒名’や‘供花’が使われ、供養にもつながります。
戒名や供花は、普段、故人がどのような人だったかなど、本人の個性を考えることが可能で、目に見える形で参列者へ伝えられるので、故人の生前の様子や好みなどを、知ってもらいながらお葬式が出来るのです。
現代の戒名で第一に考えるのは、故人の個性
今行われているお葬式のほとんどが、‘故人の最期のために何が出来るか’を重点的に考えたものが多く行われているので、様々な個性豊かなお葬式が増え、それと同時に戒名も昔のように、菩提寺から授けられるだけでなく、故人の生き方を遺族が伝えて作られることが多くなりました。
‘素晴らしい戒名をつけたい’という気持ちは、自作でも、豪華な戒名でも、故人への気持ちには何の変わりはなく、僧侶から授けられることにも価値があるのです。
とはいっても、現代の生活が関係し、どれを重要なものとして考えるかという気持ちが変わっているのは仕方のないことなのです。
お葬式の行われ方も、昔に比べて豊富な種類が増えました。
様々なお葬式が行わるにつれ、戒名にも故人の個性を出せるようになったのです。
今は、仏教の色を一番に大切にするより、故人の日常や積み上げてきた物を第一に考えた戒名が選ばれることが増えました。

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