浄土系と禅(ぜん)系の宗派とお葬式について
日本で主流な宗教と、それぞれの葬儀についてお話しします。
浄土系
浄土宗(じょうどしゅう)
浄土宗の葬儀は、‘堂内式’と呼ばれることもあります。
法然上人からの教えで、阿弥陀仏を信じ、南無阿弥陀仏と唱えれば、絶対に極楽浄土へとたどり着けるという教えがあります。
その教えに沿って、お葬式を行います。
浄土真宗(じょうどしんしゅう)
祭壇とは違いますが、葬儀檀を用意し、その中央にはご本尊の南無阿弥陀仏の名号、もしくは、阿弥陀如来の絵像を安置します。
遺影は、ご本尊を隠さないように、左右どちらかにずらした状態で飾りましょう。
葬儀檀は、五具足か三具足で、紙華一対、餅一対、菓子一対、果物一対をお供えします。
お茶、水、塩、一膳めしは飾りません。
融通念仏宗(ゆうづうねんぶつしゅう)
これは、ご本尊の十一尊阿弥陀如来の絵像をかけ、阿弥陀様の力を借り、浄土へとたどり着かせてもらいたいという信仰心が重要です。
この気持ちがあれば、裁断は祀る祭壇と、花だけで良いでしょう。
時宗(じしゅう)
ご本尊の阿弥陀如来の絵像を、祭壇の真ん中へ安置することが一番重要な決まりです。
禅系、一番宗派が多いのは臨済宗?
禅(ぜん)系
禅系である、曹洞宗や臨済宗、黄檗宗などは、坐禅での修行が主です。
禅宗という分類に分けられることもあり、お葬式でも同じしきたりが多くある宗派です。
例えば、黄檗宗(おうばくしゅう)ですが、これは、歴史から見ても、臨済宗の一種だったため、宗派が独立しても、黄檗宗と臨済宗は強い関係性があったといわれます。
曹洞宗(そうとうしゅう)
お釈迦様と道元禅師、瑩山禅師からなる一仏両祖の絵像を祭壇の真ん中へ飾ります。
故人にお釈迦様の人として生きていくために必要な教えを教えてもらい、お釈迦様の御弟子となり、新しい御弟子として戒名(名前)を厳かに唱えてもらい、仏式の世界へと送るお葬式が一般的です。
臨済宗(りんざいしゅう)
臨済宗の宗派は、15宗派です。
代表的なのは、建仁寺派、東福寺派でしょう。
お葬式では、格宗派に適したものを行わなければなりません。
黄檗宗(おうばくしゅう)
ご本尊のお釈迦様を、祭壇の真ん中へ、絵像で飾ります。

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