還骨勤行はどんな儀式?
還骨勤行は、
火葬場から戻って(還って)きた遺骨を、中陰段もしくは後飾祭壇へ迎えるための儀式
を意味します。
お葬式の最後に行われる儀式で、遺族や参列者が後飾祭壇の前に集合し、灯明を付け、線香を焚き、僧侶がお経をあげるという流れで行われます。
ここで使われる帰骨とは、亡くなった方が火葬され、お骨に還ったことを意味し、還行は仏教用語のお勤めや、精進の意味を持ちます。
遺骨と共に火葬場から戻ってきた参列者は、まず、塩と水で身を清めます。
この時のお清めは、火葬場へ行かなかった人に行ってもらいます。
このお浄めは、死の穢れを家へ入れないための行為です。
方法は、まず、火葬場へ行かなかった人が手洗い用の水を入れたひしゃくと桶と塩を小皿に盛り、玄関先へと向かいます。
戻ってきた人から順に両手に水をかけてもらい、塩は肩、腕、足元へとふってもらいます。
浄土真宗では清めと呼ばず、神式では、神職が‘祓除(ばっしょ)’をします。
キリスト教には清めるという考え方が存在しないので、そのまま家に入ります。
還骨勤行はお葬式の終了を意味する儀式
清めの儀式が終わったら、中陰檀(後飾祭壇)へ遺骨を納めます。
祭壇の上には、
- 1.香炉
- 2.燭台
- 3.御花
- 4.位牌
- 5.遺影
- 6.供物
を前持って飾ります。
仏壇が元々ある家なら仏壇の前へ、仏壇がなければ、家の北側か西側へ祭壇を設置しましょう。
遺体を納めたら、参列者は祭壇の前へ集合し、僧侶が還骨勤行の読経をし、焼香後終了となります。
この還骨勤行は、お葬式が終わったことを意味する儀式なので、終了した後、喪主があいさつをし、精進落としがふるまわれます。

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