花輪と宮型霊柩車が使われなくなった理由
現代の葬儀では、宮型霊柩車と花輪を使わなくなりました。
花輪を使わなくなった理由について、お話しします。
まず、花輪には、立てる場所が重要で、ある程度の土地と足場が必要不可欠です。
費用を安くしたいと多くの方が考えている現代で、このような出費は痛手になります。
仮に、花輪を設置するとしても、広い土地を持つ農家や、豪邸に住んでいる場合を除いて、十分な設置スペースを設けることは難しいでしょう。
アパートなどの決められた敷地に住んでいる方は、近所の土地を借り、花輪を立てる場所を用意しなければなりません。
昔のお葬式は、ご近所さん全員で行っていましたが、今は違います。
花輪を用意する場合は、ほとんどの方が自分の力だけで用意する必要があるのです。
今は、斎場を借りてのお葬式が基本ですが、斎場にも土地や設備が必要になるので、それらを確保するための手間がかかります。
更に、花輪は風で倒れる可能性もあるのです。
また、派手なお葬式は周辺住民から苦情が来ることもあります。
このようなことが関係し、派手な宮型霊柩車と花輪は控えられています。
なるべくひっそりと静かに葬儀をしたい
宮型霊柩車と花輪は、とても目立ちます。
少し前のお葬式は、目立つことが当たり前でした。
ですが、今はひっそりとした葬儀が好まれています。
ひっそりとしたいと願う方が多い現代で、昔のような派手目なお葬式は、だんだんと行われなくなりました。
ご近所さんとの付き合いも薄くなり、周囲に気付かれないような葬儀をするようになったのです。
また、葬儀の打ち合わせのときですら、葬儀の担当者に喪服以外のラフな格好で自宅に来るように指示する方もいるのです。
花輪と宮型霊柩車を見かけなくなった背景には、「目立ちたくない」という現代の遺族の気持ちと、周辺住民からの苦情が関係しているのです。
今は宮型霊柩車を使っている場所でも、だんだんとこのような葬儀が一般的になっていくでしょう。

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