お葬式での司会者の役割
お葬式を執り行う上で、進行スタッフの存在は欠かせません。
ご自宅で行う法事などであれば、ご家族の方とお寺様で進められればいいのでしょうが、式場を使用しての葬儀だと、不慣れなご家族ですべてをまかなうのはとても大変なことです。
また、宗派によって事前に準備しておくものも異なります。
お焼香に進み出るタイミングなど、葬儀がどのように進んでいくのかもご存じでない方がほとんどでしょう。
プロの司会者による葬儀の進行は、ただマイクを握って式次第を読み上げるだけではありません。
お寺様が使用される仏具の準備、親族や会葬者の席順の確認、供花札の順番の確認、導線の確保、焼香の案内など、とにかくさまざまです。
これらをただ淡々と行うのではなく、ご親族やご会葬いただいた方のケアをしながら進めていくのですね。
お寺様に読経を頂くのであれば、司会者はその補佐的な動きになります。
無宗教葬での司会者の役割の重要性
ところが最近では、お寺様をお招きしない「無宗教葬」を選ばれる方が増えてきています。
無宗教葬でこそ、司会者の力が問われると言っても過言ではないでしょう。
なぜならば、普段であればお寺様にお任せしていた儀式の進行を、司会者が兼務することになるからです。
お寺様の作法には、その宗派宗派が長い年月で積み上げてきた歴史があります。
ところが無宗教葬のような自由なスタイルの葬儀では、故人様やご家族らしい、まさにオリジナルな葬儀が求められるからです。
奇抜であればいい、新しければいい、というものではありません。
その儀式を通じることで、ご家族の方がきちんと故人様を送り出せるものにしなければなりません。
ご家族から故人様へのお手紙の朗読、ピアノやバイオリンの生演奏、故人様の生前のお姿をまとめたスライドショーやメモリアルムービーの上映など、スタイルは様々です。
ただ、ここでもお客様のお顔を拝見していると、「何をする」よりも「どのようにする」かで、お客様の満足度は変わって来るのだろうと、実感しております。
大事なのはスタイルだけでなく、何よりもそこに携わる「人」だということです。

葬儀に関するご質問などどんな些細な事でも結構ですので、
なんでも私達にお聞きください
