棺を担ぐとき王冠を付ける!?ー似ている風習
日本といっても、全国、それぞれの昔ながらの風習があります。
異なった風習もあれば、似たようなものが根強く残っている地域もあるのです。
宮城県、愛知県、鹿児島県では、棺を担ぐときに、額に王冠をつけます。
王冠とは、幽霊をイメージしたとき、真っ先に浮かぶであろう額の三角形の布のことです。
この3県では、同様に王冠を付ける習慣がありますが、白い布をつけたり、王冠そのものだったりと少しずつ違いがあります。
ですが、王冠を付ける意味合いは、一緒です。
「旅立つ直前まで、傍にいます」という意味が込められています。
出棺のときの風習
出棺の時にも、似たような風習があります。
兵庫県、愛媛県、熊本県では、お棺を回して、茶碗を割ります。
お棺だけ回したり、お茶碗だけ割るだけの場合もあります。
意味は、
・お棺を回す:頭の向きが変わることで、故人が戻れないようにする
・お茶碗を割る:食事が出来ないことを教えると同時に、故人の居場所はもうここにはないということを教えるため
意味合い的には、少し手厳しいような気もしますが、潔い気持ちで故人をきっぱりと送り出してあげたいという心の現れのような気もします。
全国各地に様々な風習や、しきたりがありますが、根本的な気持ちは全て同じです。
「精一杯送り出す」という気持ちを忘れなければ、良いのです。

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