供花と献花の持つ意味
戒名は、故人への感謝や気持ち、また、故人の個性や業績を形にすることが出来るものですが、戒名の他にも、故人への気持ちを形に出来るものがあります。
それは、‘供花’というものです。
生花を死者へお備えするのは、宗教が広まるよりも前から、色々なところで遺族や親族、残された人からの気持ちを形にするものとして使われ、今でも宗教の格式、思想、文化の形に寄り添いながら、受け継がれています。
「献花」は故人のみのために送りますが、「供花」は葬儀の場で弔意を形として表すことが出来るので、公的な意味を持つ所に違いがあります。
供花は、遺族などに対しても、故人の別れを悲しんでいる人がいることを伝える手段にもなります。
お葬式だけでなく、供花にも個性を出すことが出来る時代
少し前は、お葬式の一部として考えられ、決定されたもの供花が使われることが多かったのですが、今では祭壇が自由に彩れることなどから、以前は使うことの出来なかった色とりどりのお花を供えられるようになりました。
一人一人の気持ちが、宗教の習わしよりも重要とされた宗教に代わりつつあるということが分かります。
現代を生きる人の好みに合わせたものと、古いもの、どちらも故人の生きた経験を湛え、亡くなった後の冥福と安息を心から祈ることには変わりません。
時代の流れに沿って変化しているお葬式と、それに伴って変化しているのが供花なのです。
その一番いい所は、現代の柔軟なお葬式と昔からあるしきたりに習ったお葬式、この2つから良いところを抜き取って、より故人が喜ぶようなお見送りをできる所です。

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