キリスト教式の献花と聖歌のマナーについて
キリスト教で行われる葬儀では、通夜から告別式まで、祭壇に白色を基本とした、菊やカーネーションを捧げる献花という儀が行われます。
献花の順番は、喪主、遺族、親族、参列者です。
順番が回ってきたら、まず祭壇へ行き、担当の方から右手に花が来るように体勢を整え、両手で丁寧に受け取ってください。
そして遺影に向かって一礼後、祭壇のほうに根元が向くように右回りで花を回転させ、左の手の甲を下へ向け、右手で下から手を添えるようにし、献花台へと花をたむけます。
献花終了後、再び、遺族や神父、牧師さんへ一礼して自分の席へ戻ります。
また、讃美歌や聖書の斉唱に参加することはマナーです。
このお葬式では、讃美歌や聖歌を斉唱したり、聖書の一部を皆で読み上げる儀が行われます。
キリスト信者でないのなら、参加しなくても良いのですが、式開始前に詞や祈りの一節が書かれた紙をもらうので、出来れば故人を想いながら斉唱や読み上げには参加する方が良いでしょう。
また‘死は永遠の命の誕生で不幸ではない’という考えのキリスト教の葬儀では、お悔やみの言葉を伝えることはタブーです。
遺族への挨拶は「安らかな眠りをお祈りします」や「葬儀があることを知らせてくれてありがとうございます」といった言葉を使います。
プロテスタントとカトリックの大きな違い
プロテスタントとカトリックでは、教義が異なるので通夜から葬儀までの流れと内容が違います。
聖職者についても異なり、プロテスタントでは「牧師」、カトリックでは「神父」と呼びます。
また、礼拝で斉唱する歌をプロテスタントでは「讃美歌」、カトリックでは「聖歌」と呼ぶことが違うのも覚えておきましょう。
また、参列するときに、絶対に間違えてはならないのは‘表書き’です。
‘御花料’という表書きは、どちらにも使用することが出来るますが、‘御ミサ料’という書き方は、カトリック教でしか使うことが出来ないので絶対に間違えないようにしましょう。

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