白木祭壇から生花祭壇ー時代の流れによる祭壇の変化
祭壇は、時代の流れに合わせて変化していっています。
昭和が始まったころの祭壇は、今の枕飾りのような作りで、小さな机の上に白い布を敷き、そこへ香炉、線香を置き、横へ生花やお供え物を備えるだけでした。
昭和初期に主流だった祭壇の机が、2段から3段と増えていき、段の上へいろいろな飾りが乗せられていきました。
また、野辺送りで使っていた装具をモチーフにした、輿が乗せられるなど、どんどんと大きくなっていき、今一般的に使われている祭壇の形になったのです。
戦後、全国各地で葬儀メーカーが誕生し、数多くの祭壇が生み出されました。
葬列ではなく、告別式を行うことが増え、告別式の装飾檀として、祭壇が多くの役割を果たすようになったのです。
「祭壇の大きな=故人への弔いの気持ち」
というイメージが広まり、故人への弔いの気持ちを表すために、祭壇はどんどんと大きくなってきたと言えます。
過去では、仏式のお葬式で使われる祭壇は、白木祭壇が基本でした。
生花で飾られた生花祭壇を使うのは、有名人や、社葬などの多くの参列者が来る葬儀だったのです。
白木祭壇と同じ値段で選べるようになった生花祭壇
2000年付近から、それまで主流だった多くの参列者が来るお葬式よりも、家族葬や自由葬のような小規模なお葬式が主流になりつつあります。
また、こういった小規模なお葬式でも、生花祭壇を使えることもあります。
生花祭壇があることを知った利用者が、何度も使いまわされた白木祭壇へ何十万もの費用を払うことに疑問を感じることが増えたからです。
葬儀社は、裁断のデザイン、花の種類、花の仕入れ方などを工夫し、多くの知恵を絞り、白木祭壇と変わらない大きさ、費用体系で生花祭壇を選べるプランを作り、提供し始めています。
2000年後半には、生花祭壇が広がり、今では白木祭壇と同じくらい生花祭壇が人気です。
利用者のお葬式への考え方が変わり、多くの意見があることで祭壇への価値観も異なってきています。
ただ、地域などの風習が関係し、昔からのしきたりにそって祭壇を選ばなければならない場合もあるので注意しましょう。

葬儀に関するご質問などどんな些細な事でも結構ですので、
なんでも私達にお聞きください
