開祖とは?
開祖は、宗教の創始者を指します。
簡潔に言うと、宗教や学問、芸能などの出来事を、一番最初に始めた人のことです。
ですが、宗旨、宗派の関係で、創始者を表す言葉はバラバラです。
宗派などによって、創始者は、始祖、中興、祖師、宗祖、高祖、派祖、開山、門祖、元祖、太祖、教祖などのそれぞれ異なった名前で呼ばれます。
開祖は、開山、開基と同じように、新しい寺院を建てる前には、山や谷を切り開いて寺院を作ったことが名前の由来だといわれています。
一般的に使われている開祖の別名は、開山、開基です。
宗派で違う、開祖の呼び方
伝統仏教は、空海の真言宗ですが、この宗祖では、開祖と呼びます。
最澄は日本天台宗の宗祖なのですが、浄土宗は法然が宗祖となり、浄土真宗では親鸞が開山の役割をします。
また、禅宗の達磨は尊師と呼ばれ、曹洞宗では道元が高祖となり、日蓮宗の日蓮では祖師、元祖、御祖師様という異なった呼び名があります。
神道系新宗教は、天理教の創始者となった方を、教祖やおやさまという呼び方をしているそうです。
黒住教は、創設者の方を教祖、教祖神と呼びます。
仏教系新宗教の立正佼成会は、創設者を開祖とよび、真如苑の中では、創設者を開祖という呼び方をします。
このように開祖と言っても、呼び方は様々なのです。
ですが、キリスト教の創始者のキリストや、ルターは開祖や教祖などの呼び方を使うことはないので、気を付けましょう。
宗教について詳しくなることで、参列するお葬式に適した考え方が出来るようになるでしょう。

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