出棺・火葬について

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出棺・火葬について

出棺

葬儀告別式を終えますと、棺を霊柩車まで運んで出棺となります。

棺は近親者の男性6~8名程度で運びます。喪主や遺族は位牌や遺影などを持ってこれに続きます。また、出棺前には喪主が参列者に遺族を代表して挨拶をしますが、親族は火葬場まで同行するため、ここでは一般会葬者向けに謝意を述べます。

霊柩車に棺を乗せて、長いクラクションとともに火葬場へ向けて出発します。会葬者は合掌で、これを見送ります。

霊柩車

霊柩車

一昔前までは、霊柩車といえば宮型のセダンで、祭礼の山車を連想させる意匠でした。霊柩車が普及する前の葬列では棺を輿(こし)に納めて人力で担いで運んだのですが、霊柩車の意匠は、この輿の名残です。壁面や天井に極楽浄土を描いたり、木彫りの蓮の花が描かれたり、宗教色の強いものと言えます。

ところが宮型霊柩車は80年代あたりから不快がる声が大きくなりだし、現在では洋型が一般化しつつあります。キャデラック、リンカーン、トヨタクラウンなど、車種によって価格も異なります。

また、地域によってはマイクロバスや大型バスを改良して棺を乗せることのできるバス型霊柩車もあります。

出棺車両

霊柩車に続いて、親族も火葬場に向かいます。ハイヤー、マイクロバスなどは葬儀社で手配してもらえます。自家用車で移動する際はくれぐれもはぐれたり遅れたりしないように気をつけましょう。火葬場は公共施設のため、遅れた人を待たずに火葬が執行されることもあります。

火葬

火葬

火葬場は死体を火葬するための施設です。祭礼施設であり、各斎場で出棺した遺体や遺族が集まる公共施設です。ここでは火葬場での動きを簡単にご説明します。

【到着・お別れ】
霊柩車が火葬場に到着しますと、棺は速やかに炉前、あるいはお別れホールへと移されます。棺の蓋を開け、故人との最後のお別れをします。

【火葬執行】
棺が炉に入るのを見届けます。火葬場によっては喪主が着火のボタンを押します。また、炉の鍵を喪主が預かることもあります。

【待合】
拾骨までは控室などで待ちます。火葬時間は1~2時間と、火葬場の設備などによって異なります。簡単な軽食や茶菓の接待をしながら待ちます。持ち込みが許可されている火葬場もあります。

【拾骨】
遺骨を骨壺に納めます。二人一組で一つの骨を箸で挟んで骨壺に入れます。箸は「御骨箸」と呼ばれる木と竹でできたものを用います。

【火葬許可証と埋葬許可書】
火葬場に到着すると火葬許可証を事務所に提出します。ほとんどの場合、葬儀社で代行してもらえます。この書類に火葬済みの印を押してもらうことで「埋葬許可証」となり、喪主に返却されます。埋葬時に必要となる書類なので大切に保管しましょう。

【分骨】
分骨を希望される場合は葬儀社に早めに伝えておきましょう。分骨用の骨壺の用意が必要となります。また、火葬場にもその旨を伝えて分骨証明書を発行してもらいましょう。

初七日法要・精進落し

火葬を終えて葬祭場に戻ってきて行うものに、初七日法要と精進落としがあります。

【初七日法要】

初七日法要

初七日法要とは元来、死後7日目に執り行われる法要のことで、二七日、三七日と、四十九日の満中陰まで続く追善供養の最初です。
最近では葬儀当日に初七日法要を済ますことが多くなりました。火葬場から葬儀場に戻ってきてから行う方法と、葬儀式中に組み込んでしまう「繰り上げ法要」という方法があります。

【精進落とし】
葬儀を執り行った喪家は元来、故人の死後四十九日は肉や魚といった生臭を避けて、つまり食事は精進料理を取ることで喪に服しましが、忌明け後にはその区切りとして肉や魚などの食物を取り、それを「精進落とし」と呼びました。

現代の精進落としとは、葬儀後の労いの宴席のことを指し、葬儀から火葬まで参列いただいた親族に感謝の意味で酒や料理をふるまいます。通夜ぶるまいとは違って、懐石料理をふるまうことが多いようです。

また、遺族が親族を労う場であるため、遺族は末席に座ります。一同が着席すると喪主は感謝の挨拶を述べ、親族全体を労うことのできる長老格の方に「献杯」の発声をしてもらいます。

また地域によっては持ち帰ることのできる折詰を用意して済ますこともあるようです。

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