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自分の気持ちを遺言書に残す「付言事項」について

残された家族に自分の思いを記す「遺言書」。自分の亡くなった後に家族がもめないように考えて遺言書を記載する訳ですが、その思いは家族とは一致するとは限りませんよね。

例えば「妻にすべてを相続させたい」と記載しても、子どもたちが「どうして自分達にはないんだ?」と思ってしまうこともあるでしょう。

そこで大切なのが「どうしてこのような遺言書を残したか」という部分について記載することです。遺言書に関して家族に向けた自分の気持ちのメッセージの部分を「付言事項」と言います。

付言事項を記載することは重要なの?

遺言書の内容で法的効力がある部分を「法定遺言事項」と言います。この部分は、財産の詳細を記載します。土地および宅地などの不動産や、預貯金などの部分を所在や地番、口座番号などを丁寧にしっかり記載します。

そして「不動産は妻に、それ以外は子どもたちに・・・」など、誰にどんな財産を相続させるかについて書きますが、こちらは法律よって効力のある部分です。

遺言書を書き残す時には「残された家族が争わないように」との気持ちが強いですが、その内容によっては逆に「争いを生む」ことになってしまう可能性もあるのです。そこで「自分がどういった経緯で遺言書を作成したか、なぜこの配分にしたか」というメッセージの部分である「付言事項」を記載することはとても大切です。
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この部分があるケースとないケースでは、家族の気持ちもだいぶ変わるものでしょう。

また、付言事項の部分は「家族へのメッセージ」ですから、相続に無関係なことを書いても構いません。

・今まで本当にありがとう
・自分がいなくなっても家族が仲良くして欲しい

こんな気持ちを書き記すこともいいのではないでしょうか。

付言事項を記載する時の注意点とは?

残された家族に対しての自分の思い、そして相続に関する配分の経緯、感謝の気持ちなど自分の気持ちを書くようにするといいでしょう。

家族が遺言書の内容を知る場面において、淡々と「相続に関する事項」だけが書かれている遺言書より、最後にこの付言事項が記載されていることで、故人への感謝の気持ちが生まれるはずです。

しかし、付言事項について「どういったことを書けばいいか」と悩む方も多いでしょう。

大事なのは、自分の家族に対するメッセージなので、家族の名前を記入したり、できるだけ具体的な内容で気持ちを残すようにしましょう。そして「前向きな文章」かつ「読んだ家族が嫌な気持ちにならない文章」であることが理想です。そのため否定的な文言を書くのはNGです。

また、遺産の配分について残された家族が「不平等でないか」と感じてしまうような遺言書の内容になった場合には「そういう気持ちに至った経緯」を丁寧に書くといいでしょう。

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