- 2016-9-14
- 相続関連

生前墓って節税効果があるの?
「自分が死んだら、どのお墓に入るのだろう?」なんて、考えたことのある方も多いのではないでしょうか。
先祖代々の墓に入るというイメージが強いものですが「独立して家庭を持った」「兄弟が多く自分が跡取りでない」などという場合には、新たに墓を購入しようと考えることも多いですよね。ただ、生きているうちの墓の購入は縁起が悪いとも言われることもあります。
しかし、実は最近は生前からお墓を買う人も増えてきているのです。
◎生きているうちにお墓を買うなんて縁起が悪いのでは?
生きているうちにお墓を買うことは、なんとなく亡くなる準備をしている・・・?とか、縁起が悪い・・・などとも言われています。
しかし仏教では縁起は悪くなく、実は逆に良いことともされています。生きているうちに亡くなった後の供養としてお墓を準備することは、功徳が高いことなのです。
現在では「亡くなった後に家族に迷惑をかけたくない」という家族を心配する理由や「自分が入るお墓を自分で決めたい」という理由で生前からお墓の購入をする人も多いです。
生前にお墓を購入する理由はそれぞれですが、お墓を生前から購入することは節税にも繋がるという嬉しいメリットもあるのです。
◎生前にお墓を購入することで節税に関係する?
お墓の購入は結構なお金がかかるということは、皆さんご存知ではないでしょか。墓地の購入、墓石の購入と一口に言いますが、購入する場所や墓石によっては数百万もの費用がかかってしまいます。
しかし、この財産は基本的に非課税の相続財産。つまり、自分が生きている間に墓地を購入することは、死後の相続財産を減らすことができ、その分、課税される財産を減らすことが可能になるという訳なのです。逆に、死後に相続人が「墓地および墓石の購入」をすると、それは相続税の対象となってしまいます。
そのため、生きているうちに墓石を購入すると良いと言われています。ただし、生きているうちに支払いが済んでいなければなりません。払っていない分があると節税の対策にはならないということになります。
◎仏壇や仏具は相続税の対象?
お墓と同様に、仏壇も非課税とされています。そのため、生前に購入して節税対策としようと考える方もいるかもしれません。ただし仏具の場合には、若干の注意が必要です。節税対策になるからと生前に純金製の仏像を購入したとしましょう。
実はこの場合には、資産価値のある骨董品と判断されて課税をされてしまう可能性は十分にあるのです。
一般的な仏壇や仏具であれば非課税として判断されますが、価値の高そうな仏具などには注意が必要です。