- 2016-9-16
- 相続関連

相続対策で不要な不動産を売却してしまう?!
最近では「相続」と聞くと「争い」のイメージしか沸いてこないものですよね。それだけ、世の中で相続において争う方々が多くなってきたということかもしれません。子供に相続財産を残す時には「もめないように」と親ならば考えるのが当然ですよね。
生きている間に相続対策としてできることは、しておくべきと言えます。
そこで対策の一つとして「不要な不動産を現金に換える」ということをおすすめします。
●不動産は分けにくい
相続の問題で厄介なのが使用していない不動産。「何年も空地になっている」「賃貸物件だが現在はほとんど人が住んでいない」などという、所有していても固定資産税が出ていくだけという「いらない不動産」があったら売却をしてしまうのが争いを少なくさせるコツです。
ここでいう不動産の売却とは「持っていても無駄なような不要な不動産」ということです。利用価値のある不動産は無理して売る必要もありません。
もし親である自分が亡くなってしまっても、子供達が相続することになりますが「誰が相続する」という点でまず揉めるでしょう。
不動産は現金と違って、分割が難しいですよね。また売れるまでは固定資産税も支払い続けなければなりませんし、まずは相続税を支払わなければなりません。
●いらない不動産でも相続税はかかる
例えば1億円の現金を相続したケースと、1億円の評価の不動産を相続したケースを見ていきましょう。
前者の場合、もちろん手元に現金がありますので、相続税の支払いは何の問題もありません。しかし後者の場合、遺産は現金ではなくても相続税の支払いは現金です。そこで、相続税を納めるために「現金」を準備しなければいけないことになります。
「いらない不動産」を相続してしまったために、逆に自分の出費が多くなってしまうという悲しいケースです。
ちなみに相続税の支払いは預貯金があればそれで支払わなければなりません。また、一括で支払えない場合、分割支払いもできます。
しかし「分割」であっても自分のお金が出ていくのには変わりありません。しかも固定資産税も同時にかかっていくんですよね。相続を受ける子供達にとって辛いのは、いらない不動産を相続して自分の貯蓄が減ってしまうことです。
このようなことがないように、親としては事前に対策をしておくようにしたいものです。
●「いらない不動産」は売却しておく
相続人が複数いるケースだと「売却する」「売却しない」「誰が相続する」「共有する」などと、ずいぶん揉めてしまうことが多いです。
子供達に「遺産分割で争わせない」、そして「出費をさせない」ためには不要な空地や賃貸物件などは早めに売却しておくことをおすすめします。