- 2016-9-20
- 相続関連

あたりまえに生きている毎日は、いつか必ず終わりを迎えるものです。その日は誰にも予想がつきません。
元気でイキイキとした毎日を送っている時には、「死」というものはどこか遠いもの、自分には無縁のものと感じてしまいますよね。しかし、突然「死」を迎えた時に当人が後悔するのはもちろん、残された家族はそれ以上に後悔することが多いのです。
自分の人生を終えるための活動・・・「終活」とは?
「終活」は、字のごとく人生のエンディングに向けた活動です。
人生の終わりの瞬間は、どんな形で迎えるか自分には予想がつきません。病気で寝たきりになることもありますし、認知症で家族や自分のことも分からなくなることもあります。また、突然の重い病気や交通事故などという可能性もあるのです。
その時に家族が考えることは何でしょうか。
故人のために葬儀をしたり、遺品整理をしていく中、「故人はどんな思いを抱きながら亡くなっていったのだろう」ということなのです。
残された家族のためにも、自分自身でエンディングについて、さまざま準備しておくことはとても大切なことです。
・もしものことがあったらこうして欲しい
・寝たきりになったらこうして欲しい
・葬式は自分のお金でやって欲しい
・自分の死後の手続きで家族に苦労をかけたくない
このように、自分の終わりに向けて考えていく「終活」をしていく中で、心残りが少しずつ減っていくことが分かってきます。また「終活」と聞くと、死ぬ準備ととらえがちですがそうではありません。
最後の準備をしておくことで、今後の人生がより充実して自分らしく生きていくことができるのです。
エンディングノートで家族への思いを形に
自分がこの世からいなくなった時のことを考えると、真っ先に家族への思いが膨らむのではないでしょうか。妻や夫、両親、子供など、家族への思いは言葉にして残しておきたいものですよね。
そこでエンディングノートで思いをつづる形が注目されています。
エンディングノートは遺言書とは違ったものですから、法律的な部分以外のことを書くものです。残された家族が困らないように死後の手続きに書いておくのもお勧めです。
自分の資産について、記入しておけば、家族はそれを見ながら手続きが可能です。
・不動産の権利証や銀行通帳
・生命保険の証書番号や証書について
・どこのクレジットカードを所有しているか
・遺言書の保管場所
また、これ以外で記しておくといいのが、家族や友人に向けたメッセージです。
遺言書と違って、何度も自分で思いついた時に記入もできます。エンディングノートの存在により、故人の家族に対する深い思いを知ることができ、家族が後悔せずに故人をお見送りすることができるのではないでしょうか。